2026年9月21日 投稿者: yam_syun オフ

コミック「この世でいちばん甘い毒」に筑土八幡の庚申塔が出てきた

「この世でいちばん甘い毒」という短編集のコミックが発売されています。zinbeiさんというどちらかといえば寡作の漫画家さんです。寡作ながら好きで過去の作品もいくつかわが家の書架にあります。先日、新刊をようやく手に取ってめくっていたら、筑土八幡が出てきてびっくりしました。

「いしぶみ訪い」という短編ですが、主人公の女性がある日ふと、道祖神が道ばたに佇んでいることに気がつきます。それはずっと昔からそこにあったわけですが、今まで気にも留めないでいたことに改めて驚き、石碑に興味が出てきます。

ネットでいくつか情報を検索するも、やはり実際に見てみたい、と主人公の職場の近くの神社に足を運ぶのですが、それが筑土八幡の庚申塔だったのです。

筑土八幡神社の庚申塔 | 温故知しん!じゅく散歩  新宿文化観光資源案内サイト

指定 有形民俗文化財 筑土八幡神社の庚申塔-新宿歴史博物館

ふとしたきっかけで興味を見いだし、世界がぐっと広がる面白さが描かれており、気持ちのよい作品でした。またそこに筑土八幡が登場する、というのが個人的にもちょっと面白いところです。

短編集は作家の属性がよく表れるので長編よりも好きなのですが、稲垣足穂のSF的でありながらファンタジーの雰囲気がある短編を読んでいるような感覚がありました。興味がありましたら一読、お勧めします。