
神楽坂といえば毘沙門様、というイメージありますね。神楽坂通りを飯田橋駅からのぼって、坂の一番高いあたりに善国寺があります。
毘沙門天では虎が重要な役割を担っており、そのせいか狛犬ではなく「狛虎」がお座りになっています。新宿区教育委員会の説明板では「石虎」としています。これによると新宿区内では唯一とのこと。
よーくみると、虎の縞模様に若干の浮き彫りが施されており、かなり凝った作りであることが分かります。今回の写真は右側だけですが、左にも虎さんがいますので、お出かけの際はみくらべてみてください。
ところでこの写真、スクエアではなく縦長のものを使っていますが、下の方にも注目です。台座に「不」のようなマークが刻まれています。これ、几号(きごう)水準点というもので、明治初年、イギリス式測量で各地を計測し始めたときの刻印です。江戸城の本丸石垣とか、いろんなところに刻まれていますが、今考えてみれば乱暴な話ですが、まさに明治初夜の激動を物語っている生き証人でもありますね。
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