【スポット】神田川に花筏(はないかだ)

花筏(はな・いかだ)という言葉をご存知でしょうか。

「大辞林」によれば「散った桜の花びらが帯状に水に浮かんで流れて行くのを筏に見立てていう語(春の季語)」ということです。写真をみれば「ああ、それね」と思うはず。神楽坂の端っこを神田川が通りますが、桜の季節が終わり始めると花筏を撮影するため、あえて神田川のほうに寄り道をしています。

この写真は2023年のものですが、上流の江戸川公園(江戸川橋駅あたり)の桜が散って流れてきたものが、流れがゆったりしている川縁のほうにたまってきれいです。

神田川は満潮時にはほとんど流れが止まってしまうので、そのときにできた花筏は、水位が下がるに従いそのまま堤防の壁にへばりついてピンクの線を岸壁に作ることもあります。洪水対策と自然とのユニークなコラボレーションが見事です。

ソメイヨシノは一斉に咲いて一斉に散っていくのであっという間ですが、川を覗いてみると、また違った「花見」が楽しめるかもしれません。

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