防災的には細い道は危険でもありますが、人が歩いていて心地よい道というのは案外狭いものです。車と行き交う心配はないですし、通行人のスピードもゆっくりで安心できます。
神楽坂の横町は、神楽坂通りから直接面していないこともあり、また近道としてのショートカットにもあまりならないので、人の行き来が少ないところがとても魅力的です。
写真のところ、かくれんぼ横町などと呼ばれています。道がちょっとジグザグしていて前を行く人をふっと見失ったりするところからついたようです。もしかしたら前の人、お店にすっと入っていったのかもしれませんね。
このあたりのもうひとつの魅力は黒塀でしょう。建物の所有者も定期的に塗り替えをされていたり、黒塀のまちなみに誇りを持っていらっしゃることがうかがえます。新しい建替物件が生じたときも、黒塀に配慮した景観で構成されていたりしますね。
実際に歩いてみると「え、もう終わり?」という小さな路地空間ですが、これが新宿区であり千代田区のすぐ隣にある、ということはやっぱり奇跡的だと思うのです。できれば長く維持されることを期待したいですね。

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